[crossroads感想] pico scope -SACLA- [17日目]
2017年10月4日に発売されたfripSide結成15週年を記念するSpecial Album“crossroads”
その収録曲全曲の感想を書き連ねて行く企画を行っています。
連載17日目の今日は再収録された「pico scope -SACLA-」の感想を書きます!
pico scope -SACLA-はシングル「black bullet」に収録されておりかなり以前の曲になるのですが、今回アルバムに初収録となります。
fripSide最速のスピード感溢れるチューン
pico scope -SACLA-のイメージはまさしくその速さです。
この楽曲は理化学研究所が所有する巨大顕微鏡「SACLA」をPRするために依頼された楽曲になります。
はやい、早い、速い!!ただただ速い!!
PR映像が1分前後のアニメーションムービーのためその尺に収まるように常軌を逸した速さで進行する楽曲となっています。
このムービーは「black bullet」にも収録されているのですが、YouTube公式からもあの「神風動画」が作成したカッコ良いムービーと共に見ることができます。
ほんと神風動画のアニメーションはガンガンに動いて躍動感のある動画となっています。
pico scope -SACLA-の早さをさらにアニメーションで広げてくれていますね。
SACLA関係のアニメーションはこちらから色々と見ることができます。
SACLA公式サイト:http://xfel.riken.jp/pr/sacla/?cat=3
それにしてもアニメーション用にサイズを変更せずにフル尺でBPMの早さで合わすのは考えたなぁと思います。
科学の力を想像させるフレーズとサウンド
今回の楽曲はアニメタイアップと似たような「PRソング」として制作がされています。
アニソンで作品に寄り添う作詞を手がけているsatさんですから、今回もSACLAに沿った内容を散りばめています。
ど直球の内容ではなく、X線レーザー顕微鏡「SACLA」を使って見える「未来」をテーマに展開されています。
サウンド面も速さだけでなく、宇宙を感じるような綺羅びやかな音が中心になっています。
イントロの始まり方も徐々に加速している感じがして高揚感がありますね。
曲の割合としてギターソロが一番長いんじゃないかと思うくらいあっという間にサビに到達するのも面白い楽曲だなぁと。
ライブ中でも披露されることが多いのですが、バンドメンバーの熱いプレイと演奏し終わった後のやりきった感、そしてこちら側の観客も速い声出しをしているので会場全体が熱気に包まれるのもこの曲の特徴だと思います。
SACLAって?
pico scope -SACLA-は「SACLA」のPRソングなので、この記事でもSACLAを紹介したいと思います。
SACLAはピコメートルまで見ることができる顕微鏡です。
1ピコメートルは1ミリメートルの十億分の一の大きさです。
原子の大きさが十数ピコメートルなので、SACLAは原子すら見ることができる顕微鏡なのです!
SACLAはその小さなものを見るために世界で一番波長の短いX線レーダーを使っています。
そこまで小さいものが見ると、生命の成り立ちなどのものの性質や仕組みが分かります。
その情報を活用して医療や産業の新しい可能性を広げてくれます。
いやー夢がある話ですね!!
科学が大好きな人間には本当にワクワクする話だと思います。
速さだけでない夢も詰まった楽曲
pico scope -SACLA-にはそういった科学の夢も詰まった楽曲となっています。
ライブでも盛り上がる楽曲なので、black bulletのカップリングだけでなく今回のアルバムに収録されて知名度が上がって良かったと思います。
次回はcrossroads最後の楽曲となります。
「only me and the moon」
寂しい気持ちもありますが、お楽しみに!