unlimited destiny【infinite synthesis3 楽曲感想】
2016年10月5日発売のfripSide 4thアルバム「infinite synthesis3」の楽曲感想を書いていく連載企画です。
第12回目の今日は「unlimited destiny」です。
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unlimited destinyはシングル「Luminize」にも収録されている楽曲で王道的なサウンドがカッコいい楽曲です!
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楽曲情報
unlimited destiny
作詞:八木沼悟志
作曲:八木沼悟志
編曲:八木沼悟志
超銀河船団(PCブラウザゲーム)主題歌
infinite synthesis3のアートワークを感じさせるunlimited destiny
超銀河船団というブラウザゲームに起用されていたunlimited destinyですが、infinite synthesis3ではまた違った立ち位置の楽曲になったと思います。
アルバムの最初の楽曲「2016 – Third cosmic velocity-」では宇宙を感じるインスト曲でしたが、このunlimited destinyも宇宙をテーマにしています。
アルバムには残り2曲「One and Only」「Side by Side」が残されていますが、このふたつの曲はまた特別な意味をもった楽曲になるため、
このunlimited destinyで一区切りをつけていると思います。
2016 – Third cosmic velocity-で音楽の宇宙に飛び出した宇宙船はunlimited destinyで一度終点を迎えたように思います。
アルバムのアートワークも宇宙船をイメージしたものになっていたりするので楽曲ともマッチしていて良いですね。
王道を貫いたデジタルサウンドが突き刺さる
静かなイントロから始まるunlimited destinyは宇宙船の発信を予感させてくれます。
南條さんの歌声が響く後ろで音声通信のようなやり取りがあるのも想像力を掻き立てられます。
静かなイントロから一気に疾走感のあるサウンドに変わっていくのもfripSideの王道的なメロディだと思います。
ギターが主旋律をなぞるようなフレーズになっているのも特徴的ですね。
個人的にBメロの部分のサウンドが好きで硬いシンセサウンドの頭三泊が強くなっててすごくノリやすいです。
イントロではギターがメインを張って、Aメロからサビはシンセがメインなのも構成として好きですね。
少し浮遊感のあるアレンジにもなっている部分もあり無重力感を感じます。
全体的にはストイックな硬さを感じる楽曲なのですが、要所要所でしっかり抜いているサウンドだと思います。
最後のサビで更にキーが上がるのも個人的には大好きで、fripSideらしい王道サウンドにやられてしまう楽曲です。
宇宙をイメージした歌詞が駆け巡っていく
タイアップのゲームに合わせた宇宙を感じる歌詞ではあると思うのですが、「infinite synthesis3」のアルバムの中では歌詞の印象もまた変わりました。
「絆」をテーマにした歌詞であると思うのですが、「Run into the light」や「Dry your tears」と同じく「生きること」にフォーカスがあたっていると思います。
始まりのときの感情を忘れて、今を生きることだけが現実であってしまい、
立ち上がる勇気もなくし、失敗することを恐れた過去を変えたのは「出会い」と「絆」なのだと。
アルバムで「生きること」について伝えてきたからこそこのフレーズが響いてきます。
2コーラス目からは見つけた絆の大切さを噛み締めて前に向かって突き進みます。
この加速する心境がサウンドとマッチしていて本当に気持ちの良い楽曲になっていると思います。
アルバム収録でまた違う印象を受けたunlimited destiny
unlimited destinyはLuminizeで初めて聴いたときから好きだった楽曲です。
今回アルバムに収録され、アルバムの中での解釈も加わりさらに大好きになりました。
シングルに入っている楽曲がアルバムに収録されるのは楽曲数的には損しているのかなぁと思うときもあったのですが、
今回のようにしっかりとコンセプトに沿ったものであればさらに楽曲の懐を大きくできるのかなと感じました。
次回は「One and Only」の感想になります!
愛情たっぷりの穏やかな曲ですね。
お楽しみに!