Dry your tears【infinite synthesis3 楽曲感想】
2016年10月5日発売のfripSide 4thアルバム「infinite synthesis3」の楽曲感想を書いていく連載企画です。
第11回目の今日は「Dry your tears」です。
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Dry your tearsはRun into the lightとセットで聴いて欲しい楽曲です。
曲の繋がりもさることながら、内容もより具体的になっています。
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楽曲情報
Dry your tears
作詞:八木沼悟志
作曲:八木沼悟志
編曲:八木沼悟志/川﨑海
疾走感のあるサウンドと強い意志を持つ歌詞
Dry your tearsはRun into the lightと同じく、暗闇から抜け出す意思を強く感じる楽曲です。
Run into the lightではサウンド面が重たく閉ざされた世界を表現していましたが、Dry your tearsでは一転し疾走感あるサウンドが鳴り響きます。
Run into the lightで見つけた光のまま突き進んでいる印象です。
この二曲は続けて聴くことでより楽しめる曲だと思います。
歌詞ではRun into the lightより掘り下げた具体的な内容になっているのも特徴的です。
曲は疾走感があるのですが、歌詞の内容はずっしりと重たさのあるものになっています。
手放しで「前を向いて突き進もう!!」というものではなくより現実的な思考での「前を向く力」を表現しています。
fripSideの多様性を感じるサウンド
Run into the lightでも感じた新しいfripSideのサウンドをこのDry your tearsでも感じます。
トーンを抑えつつ疾走感を出している楽曲で、また新しい顔だと思います。
間奏部分に英詩が入ることにより全体的にストイックな印象を受けます。
イントロの後ろだったりBメロなどには煌びやかなサウンドも入るのですが、全体的にはクールに寄せていてこの楽曲でも「大人」の雰囲気を感じさせています。
編曲には川﨑海さんも参加しています。
サビの入りであったりでこの特徴的なサウンドが入るのは海さんのアレンジなのでしょうか?
「sword of virgin」などでも特徴的な音が入っていたので気になるところです。
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サウンド面の違いもあり同じテーマを描いた楽曲ではあるものの、全く違うテイストの楽曲になっているためしっかりと2曲続けて聞ける構成になっています!
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「Run into the light」から引き続くテーマの細部を表現
歌詞の内容はRun into the lightと同じく「生き続けるということ、その決意」という内容だと思います。
より具体的になっているのと、「選択」という言葉が印象的な歌詞だと感じました。
「生き続けることは選択の連続だ」このテーマを直球で書き表しているなぁと。
そしてそれに伴う痛みも背負っていこうという決意を感じました。
より現実的な歌詞になっているので、Run into the lightのような包容力は失われていますが、具体的な内容になったので歌詞の内容がしっかりと伝わってきます。
特に2コーラス目の歌詞に関しては真実が歪められてしまうことに対する憤りをを綴っています。
ここに関してはsatさんの内情を表しているのかもしれません。
音が抜かれ、歌声も加工されていて、歪められている感じも演出されています。
誰かに決められた目標をこなすのではなく、自分自身の意思で突き進みたいという感情を感じました。
英詩の部分も「鎖を引きちぎって自由になろう!恐れることはない!」というような前向きな歌詞になっていますね。
こういう内容の歌詞も英語になることによってサウンドとして取り込める部分が良いなぁと思います。
日本語だと意味が直接的になる分、メロディになりにくいので。
infinite synthesis3では英詩部分がかなり強化されているのでそこも聴き所だと思います。
爽やかな疾走感とはまた違うfripSideらしい楽曲
fripSideの楽曲といえば、颯爽と駆け抜ける爽やかな楽曲が多いのも特徴だと思います。
しかし、その疾走感にも色々なテイストがあるなぁと感じたのがこのDry your tearsでした。
サウンド面だけ聴くとそういった爽やかな楽曲にもなり得る曲なのですが、そこにしっかりとしたテーマがあるので芯がぶれずに新しい楽曲を生み出していると思います。
「determination」「Run into the light」「Dry your tears」この三曲は「infinite synthesis3」の中核を作り上げていると思いますので、再度聞き込んでいきたいと思います!
次回は「unlimited destiny」の感想になります!
アルバム収録が嬉しかった楽曲です!