LIVE レポート

南條愛乃の音楽活動のゆくえとは? 5周年ライブで魅せた『カタルモア』のかたち

アーティスト活動5周年を記念するライブで感じた暖かさ

2017年12月25日。
街がクリスマスのイルミネーションで賑わうパシフィコ横浜で開催された『南條愛乃 5th Anniversary Live -catalmoa-』は南條さんのソロアーティスト活動を総括する大切なライブになりました。
デビューミニアルバム「カタルモア」の名を冠するこのライブ。
南條さんの僕たちファンに対する気持ちやソロ活動に向けての思いを存分に感じられる忘れられない一夜になりました。

今回はその記念すべきライブの感想を書いていきたいと思います!

静かな始まり、日常と非日常が混ざり合う不思議な空間

照明が徐々に落ち聞こえて来たのは水中に放り込まれたような感覚にさせてくれる音。
予感はしていたものの1曲目はカタルモアから「blue」で始まりました。
全ての始まり、この曲から始まることでこのライブの期待感が最高潮に上がりました。

SEやエコーが入っていて自然と南條さんと水中にいるような感覚になり、
さっきまでの日常からグッと曲の世界観に引き込まれました。
そして水中から飛び出すように、耳に飛び込んで来たのは「believe in myself
ファーストフルアルバム1曲目と続き、南條さんの音楽活動の歴史を感じさせます。

そしてこの曲が来ることで、・R・i・n・g・ツアーで披露した「飛ぶサカナ」は来ないか・・・。
と言う気持ちにもなってしまったのですが、
南條さんはそう言うファンの気持ちを理解しているかのように、
believe in myselfの次に飛ぶサカナを歌ってくれます。
飛ぶサカナのイントロが流れた瞬間には気づいたら立ち上がっていましたね。

単純にblue飛ぶサカナに行くよりも次に何が来るかわからない期待とともに、
南條さんの手の上で転がされているようで、やっぱり敵わないなぁと感じました。
その後もPrecious time と続き、盛り上がる曲を立て続けに披露していきます。

君がいれば みんないれば また翔べるから

盛り上がるオープニングを終えた後、MCを挟み「0-未来-」「今日もいい天気だよ」「Gerbera」と
エンディングテイストの曲を立て続けに届けてくれます。

序盤にこう言った曲を聴く新鮮さとともに少し軽やかに聞こえるような。
そっと背中を押してくれる楽曲ばかりで
ここまで頑張って来たよね、これからも頑張って行こうね、と言うメッセージにも取れました。
年末ということもあり今年一年の頑張りを認めてもらえたような気がしました。

0 -未来-はNBC FESで一夜限りの復活が予定されている川田まみさんが作詞した楽曲です。
まみさんのこともあり「さよならじゃなくて 永遠のリング」という歌詞がすごく突き刺さったのを覚えています。

今日もいい天気だよではダンサーの演出も加わり、すごく雰囲気のいい日常風景が目に浮かびました。
この楽曲は・R・i・n・g・ツアーでも日替わり曲で披露されていましたが、
演出が加わることでより楽しい曲になりました。

そして、Gerbera。

投票では3/5をこの曲にいれたのですが、改めて聴けて本当に良かったです。
ただただ泣いていました。
この曲は本当に歌詞が良くて、負けそうになったり不安になったときにそっと力をくれる楽曲です。
南條さんの強さも感じるそんな暖かい気持ちにさせてくれます。

この三曲は全てアルバム「Nのハコ」に収録されているのですが、
迷いや戸惑いを含んだ感情を消化して行く過程が詰め込まれているデトックス楽曲が多く
特にこの三曲はそっと手を差し伸べてくれる楽曲です。
南條さんの他の楽曲とは少し毛色が違う部分もあったりするので
こうやってまとめて披露してくれるとズシンと心に響いて来ます。

そのあとのタイアップ3曲も南條さんの歴史を感じることができました。
タイアップ曲は音楽とともにその作品の思い出だったり、感情を思い出しやすいですね。
あーこの曲の頃にファンになったんだよなぁって少し懐かしくなりました。

投票ではこの3曲が上位にランクイン!

タイアップ曲で盛り上がった後はそのままバンドパフォーマンスへ。
It’ll be dawn soon.のメロディが聞こえて来たのでそのまま歌うのかと思いきや、
バンドアレンジで南條さんの楽曲をメドレーで披露してくれました!
OTOpledgeは分かったのですが、ヒトビトヒトルも含まれていたようで・・・自然すぎて分からなかった。
今や南條さんのライブの中でこのバンドパフォーマンスはなくてはならない存在になってますね。

その後はファン投票で上位の曲を披露してくれました。
第1位は「Simple feelings
やはりこの曲の人気は高いですね。
背景の強い楽曲なので披露する機会が少ないというのもあるのかもしれませんが。
ファン投票1位ということもあり会場全体の一体感が高まっていたのを感じました。
やっぱりいつ聞いても良い曲です!

第2位は「idc」もはやNツアーから聴いていないライブはないのではないかと言う名曲。
毎度毎度演出にこだわっていて楽しいです。
そして南條さんが左右に動いてくれるのでどの席でも楽しめる最高の楽曲ですね。
何度も披露されているにも関わらず票が集まるのは凄いなぁと。

そして第3位は「リトル・メモリー」です!
東京1/3650 の時のワンマンツアーを思い出しましたね。
この曲はすごく温かい気持ちになれるので5周年を記念するライブで聴けて良かったです!
そしてこの曲の中ではクリスマス的な演出ということで会場全体にチロルチョコが配られる演出がありました。
みんなで分け合っていく光景は本当にアットホームで。
独り占めすることもなくみんなに行き渡るようにしている様子は本当に微笑ましいなぁと思います。

夏に結んだ約束は、感情はどうなっていますか?

ファン投票ブロックを終えた後はカバー曲から「雪の華」(中島美嘉)を。
そのあとの「白い季節の約束」への橋渡し的な役目でもあったと思うのですが、
やはり雪の華を南條さんが歌う姿を見られるのは貴重だなぁと感じました。
個人的にはカバー曲は冬の曲なら「White Love」(SPEED)を期待してしまったのですが、
披露してしまうと2Fから飛び降りることになりそうだったので良かったです。

そんな冗談はさておき。
「白い季節の約束」ですよ。
7月に開催されたBirthday Live で曲に対する気持ちを同じパシフィコ横浜の会場で聴いてから
その約束を果たしに集まったわけです(もちろんそれだけではないのだけど)
夏の頃の気持ちが冬まで続いて欲しいと言うメッセージが込められているのですが、
もう続くというよりか、増大している。
このライブ中に現在進行形で南條さんへの気持ちは高まっていたなぁと思いました。
次の夏も、そしてそのあとの冬も、ずっと応援して行きたいなぁと感じた瞬間でした。

その後も「優しくつもる言葉の花」「+1day」と続き暖かな空間が会場に広がっていました。

 

そしてその後は南條さんの代表曲となっている
ゼロイチキセキ」「きみを探しに」で本編の幕を閉じます。

ゼロイチキセキは南條さんの楽曲の中でも大事な曲になったなぁと思います。
盛り上がれて南條さんの歌声にも酔いしれて。後は歌っている時の表情が好きです。
そして、みんなで最後に声を出す「きみを探しに」はもはや鉄板ですね。
この二曲で本編を締めるのはこのライブが5周年記念ライブであることを感じさせてくれました。

伝えたいことは何ひとつ変わっていなかった。

本編が終わり終わることへの寂しさを感じながらもアンコールへ。
残すところはライブタイトルにもなっている「カタルモア」くらい。
そう感じるくらいに本編では南條さんのソロ活動を象徴する楽曲たちが詰め込まれていました。
ここまで本当にあっという間だったのですが、密度の濃い時間で様々な思い出とともに音楽が身体を駆け巡っていました。

そこで来たのが「スキップトラベル

まさかの選曲で思わず声に出てしまいました。
南條さんはアンコールですら手を抜いてこない・・・。
すごく和やかな気持ちではあるんですが(笑)

そしてさらに畳み掛けてくる「・R・i・n・g・

これはツアーであんな演出もしたからこないだろうと思っていたのですが、
あの演出があったからこそ、・R・i・n・g・ツアーも5周年の中の活動の一部として思い出にできました。
南條さんも少しはしゃいでみたりしてて、
・R・i・n・g・ツアーを終えたあとにきくサントロワ∴楽曲はさらに力強いものになっていました。

 

そしてダブルアンコールのMCのあと会場全体が静まり耳を凝らしている中披露された

全てのはじまり「カタルモア」

デビューする時のこういう風にやって行きたい。
そんな気持ちと表現できない辛さや不安。
そしてカタルモアを出した時はツアーができなかった悔しさ。

そんな悔しさを乗り越えて活動を続けて来た5年間。
笑顔だけでなく涙も多かったと思います。

ただ活動を続けていく中でも変わらなかった気持ちがあって。
その全てがこの原点である「カタルモア」に詰め込まれていると感じました。

ピアノと南條さんだけで紡がれる音楽は、すごく丁寧に歌い上げられていました。
手渡しで届けてくれているような優しさを受け取りました。
デビューミニアルバム「カタルモア」で描こうとしたかたちは今もまだ描ききれてはいないのかもしれませんが、
そのかたちを変えずにファンに向かって歌っている姿にはただただ涙するしかありませんでした。

演奏後の止まらない拍手の嵐が素晴らしさを物語っていました。

 

そしてラストは「光のはじまり
このカタルモアから光のはじまりへの橋渡しが、南條さんのこれからを表現していて
涙ながらに最後まで盛り上がりました。

ピアノひとつからバンドへ変わることでひとりで不安だったデビューから仲間が支えてくれる今へ。
そして希望に満ちた最新楽曲でこれからの活動をしっかりと示す。

5周年は終わりじゃない。
そんな強いメッセージを感じました。
「実家のような空間にしたい」そんな南條さんの言葉が印象的でした。
戻ってこれる場所がある安心感がありますね。

全23曲。南條愛乃という人柄が紡ぎ出す音楽のひとつの集大成となったこのライブ。
この5年間で変わることのなかった思いに気づけたからこそ、
強く芯のあるアーティスト活動になっていくと信じています。

これからも楽しみですね!

セットリスト

  1. blue
  2. believe in myself
  3. 飛ぶサカナ
  4. Precious time
  5. 0 -未来-
  6. 今日もいい天気だよ
  7. Gerbera
  8. 君が笑む夕暮れ
  9. あなたの愛した世界
  10. 黄昏のスタアライト
    – BAND PERFORMANCE –
  11. Simple feelings
  12. idc
  13. リトル・メモリー
  14. 雪の華
  15. 白い季節の約束
  16. 優しくつもる言葉の花
  17. +1day
  18. ゼロイチキセキ
  19. きみを探しに
    – ENCORE –
  20. スキップトラベル
  21. ・R・i・n・g・
    – W ENCORE –
  22. カタルモア
  23. 光のはじまり
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雨乃 晴(あめの はる)
雨乃 晴(あめの はる)
地方からライブに参加する行動派アラサー音楽オタク。 fripSide全曲感想まで突き進みます! 好きな音楽はデジタルJ-POPや日本語ラップなど、幅広く聞いています。 プロフィールアイコンはもかたる子さん。
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