One and Only【infinite synthesis3 楽曲感想】
2016年10月5日発売のfripSide 4thアルバム「infinite synthesis3」の楽曲感想を書いていく連載企画です。
第13回目の今日は「One and Only」です。
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One and Onlyはエンディング感のあるしっとりとした愛があふれる楽曲です!
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楽曲情報
One and Only
作詞:南條愛乃
作曲:八木沼悟志
編曲:八木沼悟志/川﨑海
時間は有限だけど、それだからこそ愛おしさを感じるOne and Only
One and Onlyは90年台のR&Bサウンドのようなしっとりとしたサウンドに南條さんが作詞した愛情を感じる歌詞が印象的な楽曲です。
アルバム後半でエンディング感もあり、通して聴いたときにすこし寂しさも感じる楽曲となっています。
穏やかな気持ちで聞いていられる楽曲がこの位置にあることと、この曲の作詞を南條さんがしていることの大切さを感じます。
infinite synthesis3は少しターゲットにしている年齢層を高くしていると思います。
それは「Run into the light」や「Dry your tears」でも感じたことです。
南條さんの作詞はその流れを考えつつ、時間の有限性について優しく書き上げています。
それを支えるサウンドも優しく包み込むように響きます。
fripSideが産んだ新しい落ち着いたサウンド
サウンド面は90年台のR&B楽曲を連想させる懐かしさと切なさを感じるサウンドになっています。
そのなかでしっかりとfripSideの音として表現していると思います。
シンセサウンドの音色が印象的で、煌めいた音とゆったりと流れる音が見事に融合しています。
ドラムパターンも工夫されていて、ただゆっくり穏やかな曲というわけではなくしっかりとメリハリのある構成になっています。
最後のギターソロがサビのメロディをなぞったりとエンディングを感じるサウンドなのですが、
このサウンドがあるからこそ南條さんの書いた歌詞の「時間の有限性」をさらに感じます。
南條さんが作詞した愛のある歌詞
南條さんの書く歌詞はしっかりと意味をもったものが多いです。
表面上は出ていなくても裏テーマであったり、深く歌詞を考えていると毎回思います。
One and Onlyではやや直球気味に作詞をしています。
ずっと続くわけじゃないこの時間を大切にしたいという気持ちが詰め込まれています。
この歌詞の良いところは「永遠」ということを言い切らないことなんですよね。
現実的な思考でずっと続いてほしい幸せな時間の愛おしさを表現しています。
アルバムを通して感じた「生きる」ということとそれに伴って感じる「現実」
その冷たくも感じてしまう現実を、この曲ではそっと包み込み暖かくしてくれています。
その大切な時間は、誰であったりどこであったりということは名言されてはいないですし、聞く人の心に委ねているのも、fripSideらしいなぁと。
聞く人によって解釈を変えることができる懐の大きな楽曲だと思います。
アルバムを総括する愛に包まれたOne and Only
One and Onlyは本当に愛情が詰め込まれた楽曲だと思います。
今までのfripSideにないサウンドだなぁと思いましたが、こういう楽曲も今後は多くなってほしいなぁと思います。
ゆったりとしたバラード系のデジタルサウンドを集めたアルバムなんていうのも面白いと思いました!
次回は最後の楽曲「Side by Side」の感想になります!
One and OnlyがエンディングならSide by Sideはアンコールのような楽曲です。
satさんが詰め込んだ、ファンへの想い、お楽しみに!