[crossroads感想] a gleam of prologue [16日目]
2017年10月4日に発売されたfripSide結成15週年を記念するSpecial Album“crossroads”
その収録曲全曲の感想を書き連ねて行く企画を行っています。
連載16日目の今日はDisc2の2期fripSideの新曲でありKOTOKOさん作詞の「a gleam of prologue」の感想を書いていきます!
fripSideとしては初共作!KOTOKOの作詞が光る楽曲
a gleam of prologueは作詞:KOTOKO 作曲:八木沼悟志 のタッグで作られた楽曲です。
この二人の組み合わせといえばKOTOKOさんの楽曲の「→unfinished→」や「SHOOT!」などがあるのですが、fripSide楽曲としては初共作となります。
KOTOKOさんとは現在はレーベルメイトにもなっているのでこれからの楽曲でも共作してほしいと思います。
一聴したときに
あ!すごくカッコイイ曲来たな!ゲーソンみたい!
と感じました。
ちょうどゲーソンといえば「Break Our Limit」が気に入っていたのですが、a gleam of prologueは爽やかな疾走感がある楽曲で空に舞い上がるイメージの楽曲です。KOTOKOさんの独特な作詞が更に彩りを与えてくれます。
主人公がいるストーリー性のある作詞が印象的
今回の楽曲ではKOTOKOさんが作詞をしているために他のfripSideの楽曲と少し印象が違うと感じました。
satさんの作詞は抽象的な内容が多く、世界観を作り上げているけど誰にでも当てはまるような作詞をしていると思います。
一方、KOTOKOさんは明確な主人公を作り上げてそこにストーリーを作り上げています。
ただその主人公が普遍的な部分があり共感できる内容になっています。
デジタルの前で偽る主人公の描写であったり、焦燥感であったりすこし悲壮感も漂うのですが向上心もあるんですよね。
このままじゃダメだ!っていう気持ちを後押ししてくれる曲です。
タイトルの「a gleam of prologue」は単純に訳すと「序章の微光」という感じになります。
作詞自体も、なにも成し遂げてはいないのですが下を向いてばかりの主人公が「羽ばたこう!」と決意します。
その決意が次の物語に繋がる。そんなストーリー性のある作詞だと思います。
変化球的な新しい雰囲気のサウンド
a gleam of prologueは綺羅びやかなデジタルサウンドが特徴的な楽曲です。
打ち込みの強く安定したドラムにAメロでは硬いピアノサウンドから透明感のあるベルの音、BメロではfripSideらしいSuperSawの音が奏でられています。
非常に変化に富むサウンド構成ではあるのですが、四つ打ちのドラムがしっかりしているのでその変化球をすべて受け止めてくれています。
1コーラス目ではギターは鳴りを潜めているのですが、2コーラス目ではベルの音に変わり歪んだギターが響き、ここでも更に変化するのか!と驚きました。このサウンド面の移り変わりがKOTOKOさんの描く歌詞の世界の移り変わりと一体となって耳に届けられます。
非常にノリの良い爽快感のある楽曲となっていますのでこの曲調は好きな人が多いと思いますね。
個人的にはイントロのメロディでタメが一瞬入るところが好きです。
crossroadsの楽曲の中では一番挑戦的なサウンドだと思いますので、ぜひとも。
Disc2を引き締めてくれたa gleam of prologue
a gleam of prologueはcrossroadsの中でも異彩を放つ特別感を感じられます。
特徴的な楽曲ということもありますが、KOTOKO x 八木沼悟志の真骨頂を感じることができます。
そんな楽曲が表題曲「crossroads」の後にくるアルバム構成はさすがだなぁと。
この曲が真ん中にあることでグッと引き締まるアルバムになったと思います。
次回は「pico scope -SACLA-」の感想を書きたいと思います。
最速の楽曲もついにアルバム入りです!