LIVE レポート
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Yoshino Nanjo Live Tour 2017 <・R・i・n・g・>全公演終了後 感想

雨乃 晴(あめの はる)
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様々な輪が広がり、そして繋がったライブ

今回は南條さんのツアー「Yoshino Nanjo Live Tour 2017 <・R・i・n・g・>」の全公演が終了しましたので、演出等も含めて、興奮冷めやらぬまま感想を書いて行きたいと思います。

僕が参加したのは2箇所、3公演

初めに僕が参加したのは大阪公演、そして東京2公演の計3公演になります。
今回のツアーでは日替わり曲も3曲と多く入っていますが、基本的な構成は同じ感じだったと思います。

開演前のBGMはしっとりと静かな感じでした。
そこから暗転してバンドメンバーが入場してくるところで大きな拍手が各会場であったのは本当に温かい空間だなぁと思います。

多彩な楽曲を繋ぎとめていく演出

開演一曲目はユアワールドからスタートします。
そこで一気に南條さんのライブの空気感を作っていくあたりが上手だなぁと感じていると、
2曲めは「飛ぶサカナ」を持ってくるあたり、1曲めでサントロワ∴からやるよー!っていう前振りをいい意味で覆してきました。
この感じはセトリを知らない人は次は何が来るのかという期待を、
セトリを知っている人はこの曲聴きたい!となったと思います。

MCを挟んだあとは「誇ノ花」「逢えなくても」と続くのですが、
ここは感情の起伏が激しすぎて少し戸惑いもありました。
そのあと「光」「Recording.」と続くのですが、「光」で完全に心を奪われてしまって
次のRecording.の楽しい感じが引きずってしまったなぁと感じました。

なんせこの「光」が素晴らしくって。
この曲のライティング(照明効果)が印象的で、それが最後の・R・i・n・g・に繋がるという布石にもなっていると言う・・・。
大阪でもしや!と思ったら東京公演が終わったあと本人が言及してくれていました。

このように今回のライブは今まで以上に照明や映像の力が大きいライブだったと思います。
だからこそ、セトリは公開OK、演出がNGと言うルールになったような気もします。

ライブの中核になりそうなゼロイチキセキ

日替わり曲が終わったあとは印象的なイントロからゼロイチキセキに繋がります。
この曲、個人的に今後のライブでもひとつ大事な役割をもつ曲になりそうだと感じました。

南條さんのライブでは立って見る人のほか座って見る人もいます。
いろんな見方をする人がいるライブ何ですよね。
そんな空間のなかでこのゼロイチキセキは非常にバランスの良い曲だなぁと感じました。

声を出す部分もあって、でも絶対立たないといけない曲でもない。
南條さんも優しく語りかけるように歌ってくれたり、盛り上げるところは煽ってくれたり。
そんな楽曲だからこそ、今後増えて来る色々な曲を繋ぎとめてくれるそんな曲になると思います。

そしてスキップトラベルを挟んだあとはバンド&ダンサーのパフォーマンスに入ります。
南條さんのライブはバンドメンバーやダンサーの力も大きく、一つの見せ場になっています。
今回は特にバンドメンバーのパフォーマンスが印象的で、いつも通りソロでつないでいく構成なのですが、各ソロが終わった後に最後にワンフレーズずつソロをつないでいく演出がすごくチームワークよくバシッと決まっていてカッコ良かったです。
fripSideの時とは違う柔らかさの中にある芯の強さを感じるバンドパフォーマンスに感じました。

そのあとの「一切は物語」では最終公演のみやなぎなぎさんがシークレットゲストで登場。
衣装替えをして中央から幕があがるように黒い衣装の南條さんが登場する演出だったのですが、
そこには南條さんだけではなく白い衣装を纏ったなぎさんが立っていました。

この二人での一切は物語は掛け合いの部分、そして二人で重ねる部分、非常に息が合っていて迫力がありました。
東京公演で来るかなーと思っていた部分もあったのですが、本当に来ると思っていなかったので登場いた時は会場の歓声がすごかったです。
今後フェスなどでもコラボが増えて来ると良いなぁと思いました。

南條さんの二つの顔を味わえるひととき

次のブロックでは日替わり曲の後に人気曲「idc」に続いて「ゼリーな女」と可愛い演出のダンスをステージの端から端まで振りまいてくれていました。
この場面ばかりはどうやっても笑みが溢れてしまって、ずっと見ていたいなぁと思う瞬間ですね。
サントロワ∴で収録されたゼリーな女もidcとは違った方向性の可愛さを感じれる振り付けで楽しかったです。

そして、その可愛さを堪能したあとは「OTO」「pledge」と繋がります。
OTOでは独特な世界観を照明で美しく表現していました。
バンドメンバーの演奏もキレが良く、特にベースの北村さんの演奏が痺れるほどカッコ良かったです。
この演奏と照明が合致していて非常にエモーショナルな空間を生み出していました。
その後の「pledge」ではそのエモーショナルさをロックテイストで盛り上げていくと言う、
南條さんの二つ目の顔を見せつけられました。
このpledgeはただただカッコいいだけでなくサビでは振り付けがあって、星野さんと北村さんが左右に揺れて一体感がある動きをしていました。(最終日に気づいたんですが南條さんもしていましたね)
ツナグワタシとともに南條さんのロック曲として今後もライブで披露してくれたらなぁと思います。

終盤ではしっかりと想いを紡ぎ、伝えてくれました

ここまでで多種多様な楽曲を17曲披露してきましたが、ライブも終盤へ。
螺旋の春の前のMCでは毎回しっかりと話していたと思います。
この曲に込められた想い、伝えたい気持ちその想いを伝えるために。

同じように見える季節や日々、自分は前に進んでいるのは不安になった時に
同じように見えても視点を変えれば、少しでも上に、螺旋階段のように上に上がっていけたら。
と話す南條さんに、去年も一昨年も同じような時期にソロライブをして、その後にfripSideのライブがあって、同じようにみえるけど集まってくれる人の温かさを感じている。そんな風にも聞こえました。
これからもこの螺旋の春のように時を刻んでいきたいですね。

そのあとは本編最後となる「光のはじまり」。
この曲のエンディング感は素晴らしいですね。
曲の初めでは夜明けを感じさせるのですが、あぁ終わってしまうと感じるのはアルバムの曲順も関係しているのだと思います。
今回のライブは若干の曲順変更はありますが、サントロワ∴の曲順をベースに過去の曲も散りばめて、それをうまくまとめている印象でした。もしサントロワ∴だけを聴いてくれた人がすんなりと溶け込めるように、そんな心遣いを感じました。

アンコールでは涙、涙、涙

アンコールでは「Latest Page」からはじまり、南條さんがカメラを片手に会場をとる姿がすごく微笑ましくて。歌詞もそうなのですが、その会場、会場のひとつひとつの景色をしっかりと残したいなぁと思う気持ちを感じました。
その笑顔の後で「だから、ありがとう」を歌ってくれたことは本当に感謝しかないです。

曲を聴いている時には気づいたら溢れるものがこみ上げてきて、涙していました。
もうツアーライトも振れることもなく、ただただこの感情に身を任せたのを覚えています。
そして最後の楽曲「・R・i・n・g・」。

前述の「光」のところにも少し書きましたが、この曲の演出がすごく良くて。
色々な過去の曲や経験を歌詞に込めてくれているのですが、光の歌詞や音が盛り込まれている2番のBメロでは光の時のDメロと同じ演出を使っていて、ここで、バッっと世界が変わるんですよね。
そこで前半の光のときの感情が復活して、もうここでも涙腺が崩壊しました。

5周年ライブを控えているわけではあるのですが、全ての人が当日来れるわけじゃないから、
このツアーにこの曲に5周年の気持ちを込めてくれていたような気がします。
5周年ライブも本当に楽しみになりましたね!

新しい気持ち、そして変わらない気持ち

このツアーを終えて、改めて南條さんが好きだなぁと感じました。

ひとつひとつの演出や構成が僕たちを楽しませてくれようとしていて。
それは南條さんだけじゃなくて、バンドメンバーやダンサーそして多くのスタッフさんから感じることです。
ライブが終わったあと、明日も頑張ろう!ってそっと力をくれるんですよね。
今回のライブは曲順が難しくてアップダウンが激しくて感情の行き場がわからなかったなぁだなんて、思うことはあるけど、これもひとつのライブの形だなぁと思えるんですよね。

南條さんのソロは5周年を迎えて本当に色々な楽曲が増えました。
ライブ向けじゃないような曲もあったりするのですが、それを工夫してライブで披露してくれる。
そんな「これからもどうなるんだろう!?」という期待とともにずっと応援していきたいですね!

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雨乃 晴
雨乃 晴
こんにちは! ライブ大好き勢だった2010年代を経て、今は子育てしつつ可能な限り音楽を楽しんでいます!fripSideの楽曲感想を中心に様々な記事を書いています!
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