white relation(IS4 version)【infinite synthesis4 楽曲感想】fripSide
2018年10月10日発売のfripSide5枚目のアルバム「infinite synthesis4」の楽曲感想を書いていく連載企画です!
infinite synthesis4は王道的なfripSideを感じつつも新しい挑戦をしているアルバムで、
心に突き刺さる楽曲たちばかりです。
第三回目の本日は「white relation(IS4 version)」の感想を書いていきます!
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white relation(IS4 version)
作詞:八木沼悟志
作曲:八木沼悟志
編曲:八木沼悟志
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原曲を更に引き立たせるアレンジ
snow of silenceに続き冬にまつわる曲を並べてきます。
このあとの「colorless fate -version 2018- 」も冬の曲なので、この3曲でしっかりと冬を感じさせる構成になっていますね。
white relationはPVゲーム「シュヴァルツェスマーケン 殉教者たち」の主題歌になっています。
「1983-schwarzesmarken-」「white forces」とともにシュヴァルツェスマーケンを彩る楽曲です。
infinite synthesis3では1983-schwarzesmarken-とwhite forcesのアレンジが収録されましたが、white relationはシュヴァルツェスマーケンのサウンドトラックのみの収録でした。
今回アルバムに収録されることで、認知も高まり代表曲としての立ち位置もあり得るなぁと思います。
実際にSSAであったりで披露されていますし、静かに熱い曲なのでライブ映えもしますしね!
個人的にはこのシュヴァケンの3曲は3曲ともしっかりと聞いてほしい楽曲だったのでアルバムに収録されたのは嬉しかったです。
悲痛な現実に見い出す希望のような光
他2曲と同じく前奏が追加されよりドラマティックな印象に変更されています。
このアレンジは統一感があって良いですね。
前奏が終わったあとに本編に入るのですが、ここでより深くに落ちていくような感じがして二段構えのくどさはあまり感じませんでした。
ストイックな張り詰めた印象の強い楽曲で、ピアノの音と硬いサウンドが刺さります。
サビでは更にベースの音が力強くうねるのでより戦いの過酷さを感じるようになっています。
他2曲に比べるとどこか救いのない感じがしてしまうwhite relationなのですが、2コーラス目からはその中に見つけ出した希望の光を掴み取ろうとする覚悟にも感じる力強さを感じます。
サウンド面は落ち着いた楽曲ですが、奥に潜む大きな熱量を感じる楽曲です。
シュヴァルツェスマーケンに寄り添うフレーズたち
シュヴァルツェスマーケンの世界観を色々な角度から表現しているfripSideの楽曲たちですが、white relationもその世界の過酷さを物語っていると思います。
ひとつだけ叶えたい夢を必死に藻掻きながら追い求める姿と、守りたいものへの強い想いを感じます。
その様子が歌詞の中でストーリーになり、出会いによって心境が大きく変化したシュヴァルツェスマーケンの主人公テオドールの心を表現しているようです。
他の二曲を総括するような役目もあり、メインテーマのような壮大さも感じます。
原作のライトノベルを読んでいるときも心がギュッと辛くなるシーンが多くあったのですが、white relationではその感情が呼び覚まされる感じがします。
今だからこそ聴きたいwhite relation
シュヴァルツェスマーケンはアニメ放送も終わってしまいましたが、未だに人気の作品です。
僕自身も原作小説を読みましたが、胸が締め付けられるほど過酷な状況での戦いを描いています。
そんな世界を表現したwhite relationは楽曲からもその冷たさが漂いますが、その中に消えない灯火を感じることのできる楽曲です。
原作を読んでないひとはぜひ一度手にとってみてください。
アニメ版も内容は省略されてますが、良かったですよ!
それでは、次回の感想をお楽しみに!