fripSide楽曲感想
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[crossroads感想] crossroads [15日目]

雨乃 晴(あめの はる)
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2017年10月4日に発売されたfripSide結成15週年を記念するSpecial Album“crossroads”
その収録曲全曲の感想を書き連ねて行く企画を行っています。

本日からはDisc2の2期fripSide新曲Discの楽曲の感想になります。
第三回の今日はアルバムのタイトルにもなっている「crossroads」です!

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15周年の想いを込めた記念楽曲

「crossroads」はアルバムタイトルにもなっている重要な楽曲だと思います。
satさんがfripSideの15周年の活動を経て感じたファンへの気持ちを表現しています。

fripSideのファンへの想いを綴った楽曲は実を言うと多く存在します。
アルバムinfinite synthesis2に収録されている「infinite synthesis」などが有名ですね。
infinite synthesisはナンバリングタイトルとしてメインアルバムのタイトルに使用されています。
satさんにとって思い入れのある単語なのだと思います。

「crossroads」というタイトルには1期fripSideと2期fripSideの交差、そしてファンとの出逢いという思いが込められていると思います。
ドラマチックに展開していくメロディは1期fripSideの立ち上げから今現在まで駆け抜けてきたストーリーを感じる事ができますし、歌詞の内容はさらに具体的な描写がされています。

一言で言うと

「あーもう、これからもずっと応援させてください!!」

と言ってしまう、そんなエモーショナルな楽曲です。

想い出と覚悟を込めたフレーズに心が動きます

infinite synthesisでもそうだったのですが曲中の「君」という単語は実際に聞いている僕たち「ファン」に向けられた人称になります。
作曲は夜に行うことが多いsatさんが、作業を終えるといつも白く染まった夜明けだったそうです。
その風景は1期のfripSideから変わっていないけど、今は出会えた人別れてしまった人、その時間と記憶を大切にしたいと言う気持ちが込められています。

「僕らの夢」というフレーズがすごく突き刺さりましたね。
夢の共有。「僕の夢」ではなく「僕らの夢」なんです。
物語にファンが必ず登場します。

crossroadsでは昔を振り返る言葉も多く見られます。
1期から応援してくれているファンへのメッセージにも感じられます。
冒頭はゆっくりだったメロディもAメロのはじめから時が進むように動き始めます。

2コーラス目からは未来を見据えたストーリーに変わっていきます。
振り返った後に信念を曲げずこれからも突き進む覚悟を見せてくれます。
今のファンにもしっかりと目を向けてくれています。その先にある輝かしい未来を感じさせてくれますね。

歩くスピードは決して早くないかもしれないけど、止まることなく進み続けたことが今を生んでいる。
止まらないことの大切さを感じさせてくれました。
satさんが「No, stopping now!」「No, turning back!」と煽ってくれるのですが、これだけで思いが伝わってきますね。

crossroadsでは英詩も多用されています。「infinite synthesis3」からニューヨーク支部の影響もありより幅広い作詞ができるようになっていますね。
デジタルサウンドとの調和もよくこれからの楽曲でも期待したいところです!

ドラマチックに展開するエモーショナルなサウンド

作詞の世界観が素晴らしく、それだけで涙モノのcrossroadsなのですがサウンド面ではさらに驚きを与えてくれます。
infinite synthesisでは徐々に加速する歌い出しで意表を突かれましたが、今回も今のfripSideが打ち出せる最高のサウンドを魅せてくれました。

物語の始まりを告げるような、まさに「夜明け」のイントロ。
本当に優しいんですよね、今までにないくらい。
南條さんの歌声もすごく丁寧に歌い上げています。

歌い出しが終わった後もそのしっとりさは残っているのですが、Aメロの始まりから乗りの良いfripSideサウンドを打ち出してきます。
このテンポ変更がすごく自然で、物語のプロローグと本編の関係を見ることができます。
そこから時が刻まれるんですよね。

Bメロではストイックな音ハメがあったり、サビ前に盛り上がるところなどfripSideの良さをどんどん詰め込んでいきます。
1期のサウンドに寄せた部分も多くあり、曲が進むたびに色々な思い出が呼び起こされてきます。

ここまで変化する曲調の曲だとまとまりがなくなり効きづらくなってしまうのですが、コンセプトがしっかりしているのとfripSideと言うサウンドの懐の深さによって受け入れられています。
ライブで初めて聞いたときは最初は笑顔で聞いていたのですが、このドラマチックなサウンドにやられて気づいたら涙を流していたのを覚えています。
infinite synthesisに比べてメモリアルな楽曲であると思うので頻繁に披露されることはないと思いますが、大事な曲のひとつになっていると思います。

15周年を迎えてもなお、突き進むfripSide

発売から日にちが経っているため何度も聞いている「crossroads」ですが、何度聞いても良い曲だなぁと思います。
他の曲とは明らかに違うベクトルの熱量を感じます。

crossroadsのあとにfripSideは「killing bites」を発表するのですが、今までにないロックテイストの曲調でまだまだ挑戦する心を捨ててないなと思いました。
これから発売するdivine criminalも楽しみで仕方がありません。

infinite synthesisをライブで聞いたときに「fripSideファンで本当に良かったな」と思ったのですが、crossroadsを聞いたときも同じ感情になりました。
これからもずっと応援していきたいですね!

 

 

 

ABOUT ME
雨乃 晴
雨乃 晴
こんにちは! ライブ大好き勢だった2010年代を経て、今は子育てしつつ可能な限り音楽を楽しんでいます!fripSideの楽曲感想を中心に様々な記事を書いています!
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