閉時曲線のエピグラフーTVアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』第2話感想
Amadeus の牧瀬紅莉栖との出逢い
前回のオカリンの表情から始まり一週間の早さを感じます。
Amadeusの起動トラブルで批判の集まる会場でしたが、そこで紅莉栖を冒涜されたと感じたオカリンが会場で声を上げるのは彼女への尊敬と愛情があるからでしょう。
このあたりの描写がシュタインズ・ゲート ゼロでは散りばめられています。
無印のときと違い、二人の関係性を既に知っているからこその演出だなぁと。
だからこそ、オカリンが紅莉栖を助けない選択をしている今の世界線の残酷さを感じる事ができます。
今回始めてOPが流れましたね。いとうかなこさんの「ファティマ」
良い曲ですね、シュタゲの他の曲の系譜を受け継いでいると思います。
セミナーの祝賀会で比屋定と偶然出会うのですが、彼女は紅莉栖の先輩なので会話の節々に紅莉栖の言葉が浮かびます。
別の世界線の話をも比屋定にするオカリン。その懐かしむ話に比屋定は涙するんですよね。
自分以外に紅莉栖の死を悲しむ存在を目の当たりにした瞬間だったと思います。
彼女を助けなかった選択をしたからこそ生まれた「Amadeus」
そこには出会ったことのない「牧瀬紅莉栖」が存在していました。
懐かしくもあり違う存在のAmadeus
研究所に招待されたオカリンが向かった先にはひとつのパソコン。
手が震えているオカリン。比屋定との会話も紅莉栖と同じような掛け合いになるのは面白いですね。
そして、響く懐かしい声。
もう二度と聞けないと思っていた声が響きます。
Amadeusの紅莉栖は日本に来たときと少しキャラクターが違います。
彼女がアメリカで過ごした「素」の紅莉栖のようにも感じます。
タイムマシンへの回答も異なってしまってます……。
ここでオカリンは違和感を感じてしまって、彼女そのものではないと思ってしまいます。
それでも同じ声を聞いて「クリスティーナ」と読んでしまうオカリンは可愛いですね。
違う存在。しかしAIの中に感じる懐かしき面影
Amadeusのテスターになったオカリン。
スマホで紅莉栖と話せるようになったのですが、この好奇心に突き動かされているAmadeus紅莉栖を見て本物の紅莉栖を思い返すオカリン。
研究室のなかでは「AI」であり本人とは違う存在と認識していたオカリンですが、ここでは紛れもない牧瀬紅莉栖だと思います。
Amadeusの凄さはその人の記憶データを単純に参照しているのではなく、それを元に思考しているところにあるのでオカリンが本人と思ってしまうのも無理もないのかもしれません。
ここがAmadeusの怖いところでもありますね。
研究室との場面との対比が良かったです。
そして、すべてを犠牲にして救ったまゆりの顔が浮かないのも少し心が痛くなります。
ただ助けられる存在だったまゆりの心の変化にも注目したいところですね。
あっという間の1週間でしたが、第3話も楽しみです!