黒崎真音 「décadence -デカダンス- 」新しい黒崎真音の世界【楽曲感想】
黒崎真音さんのニューシングル「décadence -デカダンス- 」が5月9日に発売されました!
décadence -デカダンス- はfripSideの「divine criminal」と同じくTVアニメ「されど罪人は竜と踊る」に起用され、オープニングテーマとなっています。
黒崎真音の新しい世界観を感じることができる一曲となっています!
[aside type=”warning”]注意
この記事にはMVなどのネタバレを含みますのでお気をつけください! [/aside]
décadence -デカダンス- 楽曲情報
TVアニメ「されど罪人は竜と踊る」エンディングテーマ
発売日:2018年5月9日
初回限定盤CD+DVD ¥1,800(税抜)
通常盤 ¥1,200円(税抜)
【収録曲】
1.décadence -デカダンス-(TVアニメ「されど罪人は竜と踊る」エンディングテーマ
作詞:黒崎真音・akane
作/編曲:藤井亮太・奈須野新平
2.Renka.
作詞:黒崎真音
作曲:板倉孝徳、編曲:宮崎京一
3.décadence -デカダンス-<instrumental>
4.Renka.<instrumental>
【初回限定盤特典】
DVD
・décadence -デカダンス-MV
・MV Making
・SPOT
・TVアニメ「されど罪人は竜と踊る」ノンクレジットエンディング
ダークな印象だけじゃないダンサブルな一曲
ベストアルバムを出してから最初のシングルということもあり期待が高まっている楽曲だったのですが、黒崎真音が得意とするダークな世界観をもった曲に艶やかな歌声が響いています。
しかし、今回の楽曲はただ暗かったり妖艶なだけでなく、非常に乗れる楽曲になっています!
頭を振りながらリズムを取って楽しむ事ができる熱い楽曲でもあるんです。
特に1コーラス目の2Aメロからのノリの良さがすごく好きです。
この部分はアニメ「されど罪人は竜と踊る」のエンディングで聞くことも出来ますのでまずはぜひ。
そのあとのBメロで落とすとこがあるのですが、ここも黒崎真音らしいしっかりためてサビに繋がっていく構成になっています。
サビ終わりまでがおよそ1分30秒なので、アニメサイズはそのまま1コーラスとなっています。
ただ、僕が聞いてほしいのは2コーラス目からです。
2コーラス目では歌い出しがラジオボイスになり、そのあとのフレーズが「され竜」を意識したものになっていたりとタイアップをしっかりと印象づけていたり、サビ前に音がなくなったりと変化に富みます。
ダンサブルな楽曲にどんどん変化していくのが素晴らしいです。
1コーラス目はTVサイズで使うことも考えてスタンダートな構成に、それ以降は挑戦するという二段構えの構成に感じました。
歌い方も今回は独特というか、ライブのような荒々しい歌い方の部分もあれば妖艶な大人の魅力を感じさせる部分があったりと歌い方でも変化を感じる事ができます。
サウンド面ではダークさを基軸に軽快なギターの音が響く
イントロからキレの良いギターサウンドが響き渡るdécadence -デカダンス-ですが、ロックテイストに仕上げつつもリズムを作っていきます。力強いドラムで支えられているので曲調が大きく変化しても安定性を失わず進行していきます。
このギターがあるからこそただダークな曲というよりかは躍動感も感じる楽曲になっています。
サビではデジタルサウンドも追加され綺羅びやかさが増します。
ラスサビではさらに歌唱の代わりにメロディを奏でるなど、重要な役割も担っています。
今回は歌い方もかなりアグレッシブになっています。
振り切った歌唱法で変化に富むサウンドに負けない歌声を響かせています。
どちらかというと今までのCD音源の歌い方よりもよりライブ寄りの歌い方になっていると思います。
曲を聞くだけで、ステージ上で熱唱している姿が想像できます。
サウンド面と歌唱面で挑戦に挑戦を重ねた楽曲となってます。
フレーズの言い回しが独特で印象的
今回のシングルでは作詞は黒崎真音本人に加え、akaneさんが行っています。
作詞に関しては黒崎真音のみで行われることも多いのですが、今回は「されど罪人は竜と踊る」の世界観を表現するために共作になったようです。
その効果もあってなのか、独特の言い回しが印象的で独自の世界観を生み出しています。
歌詞カードを見ながら噛みしめるのも良いと思います。
「愛憎」や「悦楽」などのワードが多用されているのも特徴的ですね。
「decadence」とは「堕落」などの意味を含む言葉なのですが、その堕落を乗り越えた決意を感じます。
あとは「ダンス」という「踊る」という単語が「され竜」そしてサウンド面と合致しているのも面白いですね。
MVでは3役こなす熱演も!
今回の楽曲では黒崎真音が出演するMVがあります。出演するどころか3役も演じきっています!
CMやショートムービーでどんなMVなのか気になるところですが、全編通して見ることによって
「えぇ?こんな最後なの……うそやん」
となるようなMVです。
三女(メガネ)の狂気な愛憎を感じる事ができるMVですね。
よくよく見直すとしっかりと前半でその心情を醸し出しているので、黒崎真音の演技力を感じることのできるMVでもあります。
黒崎真音は舞台「英雄伝説 閃の軌跡」にも出演していたりと演劇などマルチに活躍の場を広げています。
そんな経験を活かした今回のMVはかなりの熱演で鬼気迫るシーンも見どころとなっています。
今回のシングルは「されど罪人は竜と踊る」のタイアップとなっているのですが、MVではその楽曲を違う観点から解釈した場合のストーリーになっているように思います。
アニメタイアップはその作品の内容に大きく影響されるのですが、その中で全く違う世界を見せてくれました。
個人的には長女(白服)が好きなんですけど、あんまり人気がないみたいで笑
長女がきっと性格も良いはず……。次女(黒服)は裏で怖いタイプだろうし。
そんな3役の演じ分けはショートバージョンじゃすべて感じることの出来ない部分なので、ぜひとも初回限定盤を手にしご自身でご確認ください!
カップリング曲「Renka.」はよりダークに
décadence -デカダンス-にはカップリングとして「Renka.」という曲が収録されています。
表題曲はダークな存在感は持ちつつもアップテンポな躍動感も感じる楽曲でしたが、このRenka.は振り切った暗い楽曲になっています。
現状に納得してしまっているような、最後まで希望があまり見えない楽曲って珍しいなぁと。
ポジティブ要素がすごく少ないんですよね、この曲。
淀んだようなスッキリしない楽曲です。
ただこの世界観は黒崎真音には必要だと思います。
最終的にポジティブになる楽曲は多くあるのですが、この落ちていくテイストと歌声がマッチしているのでより深くまで落ちていけます。
これからの黒崎真音の活動に期待!
décadence -デカダンス-の発売で新たに始動した黒崎真音。
2018年5月11日には「Animelo Summer Live 2018 “OK!” 」の参加も発表され、ますます目が離せません。
décadence -デカダンス-初披露はアニサマになりそうですね!
これからも応援していきたいと思います!
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